思い出の、生物の新居先生 [2013年02月25日(Mon)]
私は、彼に勉強を教えてもらったことは、1度もない。
高校に入って、私は彼に、「医者は、生物が得意なんだろうけど、私は、生物が苦手で困っている。」とぐちをこぼした。 そして、高校1年生の時、「新居先生の授業がわからんで、困っている。」と話すと、「新居先生の授業は、ものすごくレベルが高い。」「大学1年生なみの、授業をする。」「おまえにわからんのは、当然だ。」というようなことを言った。 高校3年生になって、また新居先生に習った。 私は、「問題集を買わされて、その中からテストに出る。」と言うと、「問題集を見せてみろ。」と彼が言った。 私は、部屋から取ってきて、彼に見せたことを覚えている。 そして、今だから話すが、私は新居先生のテストで、赤点を取ったことが1度ある。 でも、私たちのクラスは文系なので、新居先生のテストはクラスの半分ぐらいは赤点を取る。 別に、恥ずかしいことではなかった。 そして、合格するまで、何度もなんども追試をする。 私は、1回で追試に合格したので、まだましなほうだった。 そして、新居先生とこんな思い出がある。 それは、暮れも押し迫ったテストのこと。 私は、テストが全然できなかった。 テストの用紙の裏に、先生にこんな手紙を書いた。 「私は、徳大を目指して、5教科7科目を勉強していたが、最近になって、進路を変えて私立大学を受験することにし、英語と国語と社会ばかり勉強している。よって、生物を勉強する時間が、全然ない。昨日も、夜中まで英語の勉強をしていた。それで、今日のテストが、全然わからない。どうか先生、このことを考慮に入れて、今日のテスト、げたをはかして下さい。」 すると、そのテストはできてないのに、てきとうに丸がつけられて、40点がついて返ってきた。 私は、授業の終わりに先生が教室から帰って行くのを、走って行って追いかけて「ありがとうございます。」と礼を言った。 そんなことが、あったのである。 |